「Tech in Asia Jakarta 2016」が気になる

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スタートアップの登竜門「Tech in Asia Jakarta 」が今年も11月にジャカルタで開催されると聞いて、今から楽しみにしている。ちょうどその頃はインドネシアにいるので、時間を作ってぜひ見に行きたい。

Tech in Asiaとは?

Tech in Ajiaはアジアのテック系ニュースを配信するウェブサイトとして2011年にインドネシアで設立された。現在ではSoftbankやIndosatといった企業が出資するSB ISAT Fundや、Facebookの共同ファウンダーのEduardo Saverinなどの投資家が参加し、スタートアップのハブコミュニティに発展している。インドネシア発のTech系メディアが、東南アジアでこれほど権威をもつコミュニティへと成長したことを、以前から興味深く思っていた。
【Tech in Asia】

Tech in Jalarta 2015ではECサービスに注目が集まる

昨年2015年は、ジャカルタ、バンドン、ホーチミン市、スラバヤ、ジョグジャカルタ、マニラ、シンガポール、クアラルンプールの9つの都市で予選が開催され、予選を勝ち抜いたファイナリストがジャカルタの本戦に参加した。
ジャカルタのカンファレンスに参加した投資家の一人、BEENOS創業者の佐藤氏はインドネシアの市場について次のように述べている。

私たちにとって中国に投資するには遅すぎますし、次に来るのはインドネシアだとわかっていました。インドネシアの大きなeコマースの成長と若者世代は投資家を惹きつける明確な要素です。数日前のAlibaba(阿里巴巴)で何が起きたかご存じでしょうか? 1日で140億米ドルの取引があったのです。では、中国の次に来るのはどこでしょう? インドかインドネシアでしょう。私たちはこのチャンスを逃してはいけないと自分たちに言い聞かせました。日本の企業はもはや成長しておらず、キャッシュフローを再配置することは自然なことです。
(佐藤氏)

さらに先進国で発展したサービスが、今後新興国で広まっていくことも考えられるという。

旅行のオンライン予約やeヘイリング(配車予約サービス)など米国でうまくいったサービスは新興市場でもうまくいくはずです。
(佐藤氏)

一方で、今まで発展してきた既存のサービスをただ当てはめるのではなく、インドネシア市場に合わせたサービス作りの必要性についても示唆している。

インドネシア市場は解決すべき独特な問題を抱えているユニークで魅力的なマーケットです。
(佐藤氏)

日本のベンチャーキャピタルがインドネシアの市場に注目するのは、日本市場に限界が来ているから、といえばそういうわけでもなさそうだ。

日本でやるべきことはまだたくさんあります。オンラインはもとより、オフラインにおいても大きな市場です。既存のサービスの置き換えにビジネスチャンスがある日本に比べ、インドネシアはまだこれから発展していく市場です。隙間市場に参入する必要はありません。インドネシアは大きな問題を抱えてはいますが、衣料、賃金、および物流のような基本的なところを解決しているところです。

ちなみに昨年のTech in Jakartaのファイナリストは以下の通りだ。この中から数年後には私たちの生活になくてはならないようなサービスが生まれているかもしれない。

【昨年のファイナリスト】

日本のスタートアップも選抜で参戦

日本ではTech in Ajia Jakartaの開催の数ヶ月前に200あまりのスタートアップ企業と2000名を超える来場者が訪れる「Tech in Ajia Tokyo」が開催される。投資家とスタートアップのビジネスマッチングの場となる他、世界各国から選抜10社がビジネスプランを戦わせる。今年は審査員としてDeNAの南場氏やWantedlyの仲氏、メルカリの山田氏もゲスト・投資家として参加するそうだ。このイベントのファイナリストがジャカルタ本戦の飛行機代と宿泊費、無料のスタートアップ展示ブースも贈呈されるそう。今から楽しみだ。

【Tech in Asia 2016】

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梅野 なぎさ

梅野 なぎさ

’91生まれ。2017年よりインドネシアで働いています。 【Mail】bonin.makani@gmail.com