段ボール5つ分の重荷

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引っ越しまで、あと1週間と少し。小笠原にもってきた荷物を整理し始めた。

もともと持ち物を所有するということがひどく苦手で、暇さえあれば持ち物を引っ張り出して、生きるのに必要ないものを見つけて処分している。

それでも25年生きていたら、所有物もそれ相応に増えていく。私の荷物の大半を占めるのが本。それから服と靴。そして人からもらった贈り物。本は重いしかさばるし、しばらく読まなそうなものもあるから捨ててしまえばいいのだけれど……。装丁が素敵だったり、ひとたびゴミ袋に入れてしまったらバチがあたりそうな気がして(誰からだろう?わからない。。)なかなか思いきれずにいた。

けれど、今回という今回は思いきる時期にきているような気がして、これから読むことのなさそうな本や、表紙に一目惚れして買ってしまった本は、えいや、と捨てた。

インドネシアはきっと暖かいだろうから、冬服もいらない。くたびれてしまった服も、25歳には似つかわしくないように思える服も、全部処分した。それからヒールがすり減ってしまった靴も。

そういえば、昔から靴を捨てるときは、なぜだか服を捨てるときよりずっと悲しい気持ちになる。でも、これでいいのだ、と自分に言い聞かせた。

インドネシアで使う靴はインドネシアで買えばいい。最初の一足だけはちょっぴり高くても良い靴を買おう。「靴だけは良いものを履きなさい。良い靴を履けば靴が良いところに連れてってくれるのよ」どこかで誰かがそう言ってたから。

気づけば私の荷物はちょうど段ボール5箱分になっていた。25歳の女性の所有物にしたら、少ない気がする。アルバムと、贈り物と、ほんの少しの服と本。でも今の私にはぴったりだと思えた。新しい出発にふさわしい重荷と内容だ。

段ボール5箱と私は、あと1週間でここから離れる。失ってしまったものもいくつかある。寂しいことには間違いないけれど、きっとこれからもうまくやっていける。そんな気がした。

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梅野 なぎさ

梅野 なぎさ

’91生まれ。2017年よりインドネシアで働いています。 【Mail】bonin.makani@gmail.com
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