何者かになりたかった私へ

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小笠原に来て3カ月。24歳だった私も、気づけば25歳。

今は少しだけ穏やかな状態で、上手に自分を楽しませてあげられている。

”何者”かになりたかった学生時代。何者かになるには「特別」にならなくてはいけない。具体的な目標があるわけでもなく、フワフワがんばっていた気がする。

大学に入学して、多少は自信のようなものをもつことはできたけれど、どこまで行っても”ここじゃない”物足りなさを感じたのは、何者かになることに必死で自分を愛すことを忘れていたからだと思う。

どんなに他人から褒められても、どんなに感謝されても、自分で自分を愛せなければ、いつまでも満ち足りない日常が続くだけだ。

「何者か」になることではなく、「ただの自分」を思いっきり楽しませてあげることでしか自分自身を幸せにはできないのだと知った。

小笠原の大きな海の中に身をゆだねていると、自分は本当にちっぽけで無力なんだと気づく。どんなに有名になっても、大金を手に入れても、この中では何の意味もなさないことを思い知らされる。

まだいったことがないからわからないけれど、人生を終えて、眠りにつく瞬間は、きっと海の中にいるような感覚になるんじゃないかと思う。シンと静かで、波のリズムに身をまかせるような、そんな感じ。

そのときに想うのは、自分が何者かであったほこらしさではなくて、楽しくて美しい想い出の断片な気がする。

小笠原はあまりに時間の流れがゆっくりで、心のリズムだけが独り歩きして途方に暮れた日々もあったけれど、やっと落ち着いてきた。

昨日の夕方、ぼうっと夕日を眺めていたら、どこからともなく幸せがやってきた。

誰もいなくて一人きりだったけれど、穏やかで、とても満ち足りた気持ちだった。

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梅野 なぎさ

梅野 なぎさ

’91生まれの25歳。だいたいの方がそうであるような気がしますが、旅と音楽と食べ物が好きです。【Mail】bonin.makani@gmail.com

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